Pythonを始めた当初はAnacondaを使って環境構築していましたが、更新が上手くいかなくなったりとよく分からない状態になっていたので、python.org経由の標準的な方法で環境を構築しなおしました。以下、その備忘録です。
インストール
公式サイト https://www.python.org/ から最新版のインストーラをダウンロードしてインストールします。インストール時に Add Python 3.x to PATH
にチェックを入れることで、自動的に環境変数にインストールディレクトリが追加され、ターミナルから python
だけで直接呼び出せるようになります。
通常は Install Now
を選択してインストールを開始します。インストールするディレクトリを変更するなど、様々なオプションを選ぶときはCostumize installation
を選択します。
インストールが完了したら、ターミナルから
> python -V
を実行し、パスが通っていることとバージョンを確認します。また、インストール先ディレクトリは環境変数 PATH
から確認できます。
Pythonのアップデート
https://www.python.org/ から最新版のインストーラをダウンロードして実行すれば、インストールされているPythonをアップデートできます。
pipのアップデート
Pythonのサードパーティーパッケージは PyPI で配布されています。これを管理・インストールするためのツールがpipで、アップデートして最新版に更新しておきます。
> python -m pip install --upgrade pip
一度実行すると、次回以降は
> pip install --upgrade pip
でOKです。パッケージ “xyz” をインストールする場合は
> pip install xyz
を実行します。
Spyderのインストール
Pythonのエディタには Spyder を使用しています。https://www.spyder-ide.org/ からインストーラをダウンロードして実行します。
Spyderは、自身にPythonパッケージが含まれているために別のPythonをインストールしなくても使えますが、先ほど上でインストールしたPythonを使う方がバージョンやパッケージの管理が楽だと思います。別にインストールしたPythonをSpyderで使うには、上部のメニューバーからツール
→ 設定
と進み、「以下のPythonインタープリターを使う」を選択した後でPython環境があるディレクトリのPython.exeを選択します。
設定を反映するためにSpyderを再起動すると、以下のようなエラーが表示されます。
これは、指定したPython環境にSpyderの実行に必要なモジュールが足りていないためで、
> pip install spyder-kernels
> pip install PyQt5
を実行してそれらをインストールします。改めてSpyderを再起動し、エラーが消えていることを確認して下さい。