低速受光器

電子回路
レーザー
Published

2024-02-23

Modified

2024-02-23

CWレーザー分光やレーザーパワーモニターなどに使用する低速受光器です。

回路概要

DC測定用ですが、数10 kHz程度の帯域はあるので光チョッパーにも対応できます。適切に部品を選べば、適当な市販受光器よりも高性能が実現できます。

回路図は下記の通りです。ごく普通のトランスインピーダンスアンプです。実際にはIC3のボルテージフォロワは実装せず、IC4の出力から直接R6を介してSMAコネクタに接続しています。

  • フォトダイオード: InGaAs (Hamamatsu, G12180)
  • オペアンプ: LMP7701
  • トランスインピーダンス: 10 kΩ
  • 電源コネクタ: M8コネクタ 3極

トランスインピーダンスアンプには、入力バイアス電流の小さなFET入力のオペアンプを使用するのが定石です。今回は入力オフセット電圧も小さなLMP7701を使用し、低オフセットを実現しています。

フィードバック抵抗には、温度ドリフトの小さなアルファエレクトロニクス製の抵抗を使用しています。交換して電流電圧変換係数を変えられるようになっています。

電源コネクタは、NewportやThorlabsと共通のM8コネクタです。同じ電源を使用できます。