三角波と矩形波を出力する低速発振回路です。 三角波は掃引信号として、矩形波はそのトリガー信号として、さまざまな装置で便利に使用できます。
回路概要
2回路入りのOPアンプU1を使用し、U1Aをシュミットトリガー回路として、U1Bを積分回路として動作させます。シュミットトリガーから矩形波が出力され、その出力を積分して三角波を作ります。三角波がシュミットトリガーのスレッショルドを超えると、シュミットトリガーの出力電圧が反転します。
- 発振動作をするための条件は R1 > R2
- R4に比べてR3の値を小さくすると、出力電圧が小さくなる
- R1とR2の値は近い方が良い
- OPアンプはTL082あたりが丁度良い
- R4とR5は矩形波出力の振幅を抑えるための分圧回路(周波数にも影響するので注意)
発振周波数は、以下の式で計算できます。
\[ f=\frac{1}{4CR_3}\frac{R_1}{R_2}\frac{R_5}{R_4+R_5} \]
ここで、RV1の半固定抵抗も含めてR3と考え、R4がR3より十分小さいとする。
オペアンプには2回路入りで安定なオペアンプを使用するのが良いです。ここでは安価でユニティゲイン安定のTL082を使用しています。